土壌汚染とは、土壌が有害物質(重金属、揮発性有機化合物、油等)により汚染されることです。汚染された土壌から有害物質が溶け出して地下水を汚染し、その水を飲むことによって、人の健康に悪い影響を与えます。また汚染された植物や魚介類が間接的に害を及ぼすこともあります。近年の企業における工場跡地の再開発等に伴い、隠れていた土壌汚染が次々と顕在化してきました。最近、土壌汚染の判明件数は増加の一途をたどっています。
土壌浄化事業は、汚染調査から汚染源対策、修復作業、モニタリングまでの広範囲な技術が要求されます。これまでは水処理メーカーや鉱業、ゼネコンなどが手がけてきましたが、土壌・地下水浄化への関心の高まりとともに最近では、環境装置、造船、鉄鋼メーカーなど、土壌浄化技術を持つ企業、ベンチャー企業などが相次いで新規参入し、土壌・地下水浄化ビジネスが急ピッチで立ち上がりつつあります。